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この記事では、これから中間管理職を務める皆様が
努力次第で結果を出せる内容を簡単にまとめました。
ポイントを抑え順番に書いていますので、参考にしてください。
若いころの私のようにならないでください
10年以上の管理職経験で学んだことを詰め込みましたので、
ぜひ活用してください。
自己紹介
- 新卒で一部上場企業へ入社
- 1.5兆円規模の一部上場企業で管理職を5年
- 転職2回の3社目。現在3社目
- 31歳で現在の会社に入社後、4か月で社内で例を見ないスピード出世
- 1年半で挫折降格するも、約1年でリベンジを果たし管理職へ復帰
- 一般家庭に生まれ、ごく普通に取り柄なく生きてきました
- 妻と子供3人の5人家族です
- 転職をする際、一部上場企業の面接を2社受け2社ともすんなり通過。シンプルに転職に自信があります
ワタシは自他ともに認める凡人です。
そんな私が、30歳を超えてから入社した一部上場企業で4か月でスピード出世。
一度挫折し降格するもリベンジを果たし管理職へ復帰。
以上の経験から「これから中間管理職になるかた」向けに、
すべての情報を詰めこみました。
参考になる部分が多いはずなので、ぜひお役立てください。
中間管理職の役割について解説します。
中間管理職とひとことに言っても、会社によってかなり差があると思います。
会社であれば、社長未満平社員はすべて中間管理職だと言えますよね。
では、一般的に「中間管理職」とはどのようなひとをさすのでしょうか。
ポイント
代表的な管理職として、部長、課長、係長が挙げられますが、中間管理職に該当するのは課長と係長となるそうです。
部長は一般的な組織系統の場合、役員の指揮下にある場合が多く、役員は管理職ではないので部長は中間管理職ではない。
しかし、課長は更に上位の管理職である部長に、係長も更に上位の管理職である課長の指揮下に配属されているので、中間管理職となる
つまり、役職上は係長、課長が中間管理職である場合が多いってことですね。
会社によっては役職名が様々なので、簡単にまとめると
「経営層」と「オペレーション層」の中間に位置する「マネジメント層」を総じて中間管理職と呼ぶ
でいいと思います。
会社の方向や思想を決定する「経営層」とそれを最前線で実現する「オペレーション層」この間に入り、
経営目線と現場目線を駆使し現場をけん引する立場が中間管理職であるといえますね。
結論から言うと、考えかた次第です。
メリットもデメリットもそれぞれあり、どちらにウェイトを置くかはひとによって違うと考えられます。
そんな中でこれがやりがいにつながると断言できる3つのポイントを紹介します。
当たり前ですが、会社で幹部を目指すなら、
その中間の管理職は通らざるをえません。
管理職を務めて行くなかで、接するひとのレベルがあがれば
自然の自分のレベルをあげていく必要があります。
そういう意味でいうと「自己研鑽」をできるという意味でも
管理職になるメリットは多いにあると思います。
会社ごとに給与規定はあると思いますが、
責任が重くなるにつれ給与の額も比例して大きくなるはずです。
ここで注意点です。
どんなに頑張っても微々たるものだからと昇進を拒んでいませんか?
副業での収入UPを目指すほうがいろんな観点から良いのは明確なのですが、
会社で中間管理職にもなれない努力量なのであればどのみち副業をしてもうまくいきません。
厳しいようですが、まずは努力と継続で、会社での立場を最低限あげる努力をしてください。
その過程で積みあがる学びも多いはずです。
仕事のやりがいは?のアンケートを取ると、
責任ある仕事を任されること
が一番上位にきます。
作業の多いオペレーション層に比べ、決断決定権が一定ある管理職は、
世の中の管理職の大半のやりがいにつながっているようです。
次に、中間管理職が成果をだすために抑えたい上司と部下の信頼の獲得についてお話します。
ここは管理職にとって心臓部で超重要になりますので、
1回で十分理解できなかった場合繰り返し読むことをおススメします。
当たり前ですが、上司、部下、どちらか片方の信頼を失うだけで、
成果を出すことは非常に難しくなると肝に銘じてください。
シンプルに、
- 誠実である
- 能力を磨く努力をする
この2点に集約されます。
誠実である
部下は上司の
- 無能
- 無知
- 頼りなさ
- 態度の悪さ
には寛大ですが、誠実さの欠如だけは絶対に許しません。
そのため、その部分で一度失敗をしてしまうと、
取り返すのに膨大な時間と労力がかかります。
例えば、
- 自分が悪いのに部下のせいにるする
- だますような嘘をつく
など、ひととしての根幹にふれるような
不誠実な行いだけは絶対にさけましょう。
言い換えれば、そこだけ徹底して抑えていれば、残りは努力でどうにでもなります。
能力を磨く努力をする
「無能」「無知」「頼りなさ」「態度の悪さ」には寛大、と言いましたが、
その状況を放置し延々と続けることも「不誠実」につながります。
ジョブチェンジなどで未経験の職種に飛び込む場合などは特に、
基本的な努力をして自分の能力を磨くこと
を続けてください。
その際の注意点として
すべてにおいて精通してる必要はまったくない
です。
管理職とは自力で違いを生み出すことよりも、組織の個性を活かし、
個々の特徴を最大限に有効活用して成果につなげることが求められます。
そのため、ひとつひとつの業務のやり方を極めるよりも、
極めている人材の能力を最大限活かすにはどうすればいいのかに
心血を注ぐよう心がけてください。
心配しなくても、あなたのまわりには優秀なメンバーがそろっているはずです。
シンプルに、
- すぐやる
- 上司の仕事を奪う思考で後任狙う
- 1言われたら5を返す思考
この3点を意識してください。
すぐやる
スピードは、すべての仕事において優劣を決します。
精度も大切ですが、
とにかくすぐやって片付ける
ことを意識してください。
上司の仕事を奪う思考で後任を狙う
上司の信頼を得るのに一番早いのが
自分が上司レベルになる
です。
それを言うのもわかりますが、
現状でまだまだ追いついていないのは全然OKです。
大切なのは、自分が上司の立場だったらと自分の立ち位置を会社側に変え、
経営者目線のフィルターをもつことです。
そうすることで
- 現場を守るべき行動
- 現場を鼓舞し目標を達成させる行動
の選別が可能になり、結果として
あいつってやってること自体はオレ(上司)とかわらないじゃん
となり、上司が異動や昇進などでポジションが空く際、
後任に推薦されやすくなります。
1を言われたら5で返す思考
これは言うまでもありませんね。
言われたことをやってればいいならロボットでいいはずです。
指示があった時、その先まで思考にプラスオンを加えて報告する。
例えば、「プレゼン資料を作って」と言われたなら、
- 予備の補足資料は必要か
- 重要なポイント抜粋のメモ
- いつの会議で使用するのか
- どのような会議で使われるのか
- 印刷して用意する部数
- pptを映すプロジェクターはあるか
などなど、事前に想定される案件へ思考を巡らし、
言われなくとも事前に準備をしておく必要があり、
それを体現できる部下は非常に信頼度が増します。
それは「努力」という古臭く大切なものなので、
とにかく思考をめぐらし努力をするよう心がけてください。
6年前に私が起こした失敗談をもとに失敗しないために
注意してほしい点を簡単にまとめました。
初心者の管理職の方は陥りやすい罠ですので、十分に注意してください。
私は約6年前、転職して社内でも例のないほどのたった4か月で管理職へ出世しました。
やりとげる自信もあり、意気揚々と挑戦した私でしたが、結果は惨敗でした。
理由は様々ありますが、
評価を気にするあまり、上司の顔色ばかりを窺っていた
ことが挙げられます。
上層部の指示を部下に伝えるだけの伝書鳩となり、
現場の負担も考えないしNoも言えない。
成果が出ないと焦り現場の責任にしたり。
そりゃあ信頼も失いますよね。
この話で肝なのは
現場の信頼を失えば成果は出ず、上層部からの信頼も失う
という部分です。
信頼を失えば、どんなに正しいことを言っても伝わりません。
指示される側もやらされになりモチベーションがあがらない。
結果成果がでない負のスパイラルに陥る。。。
そんな悪循環でした。
遠回りでも現場ファーストを貫き、
会社から現場を守るくらいの気持ちで真剣に向き合い信頼を勝ち取れば
おのずと成果と評価は後からついてくると思います。
特に「成果」は、一朝一夕でどうにかなる代物ではありません。
日々の積み重ねですので、妥協せずコツコツ積み上げることが必要になると肝に銘じてください。
管理職になると責任の範囲が広がることで自然と仕事量が増えます。
当たり前ですが、これをひとりでこなそうとすればパンクします。
どんなに効率のいいひとでも人間の量の多さにはかなわない
ことを肝に銘じてください。
人間はみな平等で24時間しか時間を与えられていません。
管理職になれば部下も増えるので、躊躇せず仕事をガンガン振り分け、
同時並行で仕事を進めることを意識してください。
その際の注意点です。
なるべく細分化して振り分ける
部下は100%あなたより仕事が遅い。
それを受け入れてください。なので、
部下がしっかりと頑張ればこなせるであろう難易度と期日と量で振り分ける
よう心がけてください。
あいまいな部分は残さずしっかり任せる
- 何を、どこからどこまで
- いつまでに
など、細かく明確にして仕事を渡してください。
例えば期日。
「●●日までに」と言われれば、その日ギリギリに持ってくると思ってください。
その際あなたのチェック時間がない可能性もありますので、必ず余裕をもって指示をする。
例えば内容。
「資料作って」だと、本当に議題にそった資料を作成するだけになります。
- ●●の会議でこの部分を検証するための
- 数字は●●~●●の比較を千円単位で
など、外してはいけない部分は必ず明確にしてください。
「自分で考えて~は」NGです。
育成面で思考させることは大切ですが、
資料は会議などで決断に使用されることがあるので、
正確さ重視で作成させたほうが、本人も安心です。
成果だけでなくプロセスにも注目する
ビジネスなので
- 120%結果
- 結果重視
本来はこれしかありません。
ただ、自分以外のすべてのひとに当てはまるかと言えば、答えは「No」です。
例えば、わかりやすい例でいうと時間給で働くアルバイトのかた。
本来主婦で生活費を稼ぐために働いているため、「会社で成果をあげる」という部分に関心がないひともいます。
このかたの関心は家計であり子育て、だった場合、
成果を出して時給をあげることよりも、
定時で帰って夕飯の支度をすることに関心があるのは当たり前で、
結果重視を押し付けたところで一切響きません。
とはいえこのような多様性を受け入れつつ、
同じ方向を向いてもらうためにもプロセスに注目し伝えましょう。
褒められて嫌な気分になる人間はいません。
- 休まない
- 仕事が丁寧
など普段の目に見えない努力をしっかり認めてあげましょう。
ポイントは,
本人がひそかに誇りにしているであろう部分
を見つけ出すことです。
きっと、やる気を出して取り組んでいる「何か」がだれしもあるはずです。
丁寧に観察し見つけ、ほめてあげましょう。
最後に、長年の管理職経験、および降格人事をともなう私が参考にした
おススメの書籍を3冊紹介します。
あくまで「実践的」で、管理職をする上で実際に役に立った本ばかりですので、
気になった方はぜひ手に取ってみてください。
私が手に取った本の中で、唯一10年間バイブルとして学び続けている「聖書」のようなものです。
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ドラッカー思考を活かし会社経営をされている著者のかたの仕事術が、
すべてのビジネスマンを一流に導く「再現性が高く実践的」な本です。
学生時代に読んで感銘を受け、最近読み返してまた感銘を受けた1冊。
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他の本とは少し性質が異なるのですが、
「顧客は誰か」「どんな成果を出すべきか」という本質をつく問を自問しながら読むことで、
自分のチーム、ひいては会社の理解が大幅に深まると思います。
組織を持つマネジャーとして、示唆に富む本だと思います。
管理職が知っておくべき情報を100の項目でまとめた1冊。
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こちらも幅広く知るべき知識が網羅されており、ヌケモレがなくなります。
特に、「労務管理の知識」「メンタルヘルスの基礎知識」「人事評価の進め方」等も
カバーしてくれているのはなかなかないのではないでしょうか。
ざっと目を通しておいて、アンテナの感度をよくするのにおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
これから管理職になる方、管理職を目指す方向けに「超初歩的な5つ」にまとめてみました。
どれも自分が駆け出しの管理職だったころに出会っていれば、
こんなに遠回りせずに出世できたのに
と思うものばかりで、実際に私を昇進に導いてくれたものばかりです。
ポイント1
①中間管理職の役割を解説します
「経営層」と「オペレーション層」の中間に位置する「マネジメント層」を総じて中間管理職と呼ぶ
ポイント2
②中間管理職がやりがいあると言える3つの理由
・経営幹部を目指せるポジションへの近道
・給与の上昇
・責任ある仕事を任せてもらえる
ポイント3
③中間管理職がおさえておきたい、上司と部下から信頼を得る際に抑えるポイント
・部下の信頼を得る方法
シンプルに「誠実である」「能力を磨く努力をする
・上司の信頼を得る方法
シンプルに「すぐやる」「上司の仕事を奪う思考」「1言われたら5を返す思考」
ポイント4
④失敗しない中間管理職になるために抑えておきたい3つのこと
・上を見すぎない
・正確に任せる
・成果だけでなくプロセスにも注目する
ポイント5
⑤中間管理職向け。読んでほしい書籍3選
・最短で一流のビジネスマンになる。ドラッカー思考 / 一条真也
・マネジメント基本と原則 / ピーター・F・ドラッカー
・管理職の基本と原則 / 本田和盛
この記事をとった管理職候補生、管理職のかたの仕事人生が、1ミリでも好転することを心より祈っております。