お仕事やプライベートでも大切な信頼関係。
得ることができなかったり、失ってしまったりして大変な思いをしたことが
あるひとは多いのではないでしょうか。
一度失ってしまうと取り戻すのが本当に大変だと言われる信頼関係。
では、そんな信頼関係を失わずに、円滑に積み上げていくひとは
どんなコツを意識しているのでしょうか。
ひとつひとつ丁寧に解説していきますので、最後まで読んで
今後の信頼関係の構築にお役立てください。
相手の心をつかむ単純接触効果(ザイアンス効果)
心理学に単純接触効果というものがあります。
これはアメリカの心理学者であるロバート・ザイアンスが論文をまとめたことから、
ザイアンスの法則
と呼ばれることもあります。
これは「接点が多いほど好感を持ちやすくなるという法則で、
相手との信頼関係を築く上で非常に有効な考え方になります。
シンプルに、
挨拶
気にかける
仕事のことを確認する
など、相手との接触機会を意識的に高めることが大切です。
相手の予想を上回る成果を出す
何を言うかよりも誰が言うか、の格言通り、
実力は信頼関係と深い相関関係があります。
悔しいですが、まずは実力をつけましょう。
そうはいっても実力なんてすぐにつかない、、、と思うと思います。
そんな時は誠実に
- 言ったことを守る
- やるといったことはやる
- 頼まれたことはすぐに片付ける
を意識しましょう。
それだけで
コツコツ成果を出すひとと認識
されて、信頼関係が熟成されます。
身体を全身で傾ける「傾聴」「主語の転換」
信頼関係を崩す大きな要因に
- 言ってることが伝わらない
- 言ったことを理解してもらえない
- 聞いてもらえない
といった
SOSを出してるのにまったく伝わってない
ケースがあります。
心の叫びを見落とし放置してしまうと、信頼関係を著しく毀損させてしまいます。
どんな内容であれ、
- 相手の目を見る
- 身体を相手の方向へ向ける
- 先入観を捨て、相手の話に耳を傾ける
- 主語を相手に転換し、相手の立場になって聞き、判断する
聞くを聴くへ変換することを意識すると効果的です。
聴くという文字は耳、目、心という感じが含まれているので、まさに
全身で聴く
を意識しましょう。
相手を認める、「認」のいう漢字の意味を知る
信頼関係を築くポイントのひとつに相手を認める、ということがあります。
想像してもらえればわかりますが、
- すごいひとだと感心
- 頑張るひとだと感心
- 努力家だと感心
相手をみとめれば、信頼している、という状態になっているのがわかります。
これはお互いにも言え、自分が相手を認めることで、
相手の認めるを得やすいことがわかっています。
それでは、認める、とはどういう状態のことを指すのでしょうか。
認めるとは
目についたすべてを指摘せず、相手を信じ認めることでグッと言いたいことを我慢している状態
であると言えます。
例えば自分の部下が、毎回同じミスを繰り返すとします。
「毎回同じこと言わせるな」と毎回毎回ミスをするから、
ミスのする前についつい確認するのであればそれは認めていない状態です。
認、という漢字は、「言」「忍」という漢字から成り立っています。
まさに、言うことを忍ぶ。
人間あれやこれやと言われたのであれば、やる気もなくなります。
言うことを忍び、「認める」という行動から信頼関係が構築されます。
刃+心=忍
また、忍という文字は刃と心から成り立っています。
まさに
心に刃を突き立てられながらも、ぐっとしのぶ姿
であるとも言えますね。
相手信じる、「信」のいう漢字の意味を知る
認める、に続いて信頼関係を築くポイントのひとつに
相手を信じる
があります。
想像してもらえればわかりますが、
- 頼まれた仕事を引き受ける
- 急な仕事を指示する
- 厳しい言葉も相手を想って伝える
いずれも相手を信じていなければできないことだと思います。
では、信じる、とはどのような状態のことを指すのでしょうか。
信じるとは
相手の言っていることが、先入観なくうそではないと信じられる状態
例えば部下から「体調が悪いので今日休みます」と連絡があったとします。
- 信じる状態で→わかった
- 信じていない状態→本当か?と疑う
前者は信じており、後者は信じていないことがわかります。
しかし、
そんなん言うけど、どうやれば信じてもらえるの??
という疑問がわいてくると思います。答えは簡単です。
約束を守り続けてください。
些細なことでもいいんです。
- 頼まれごとを期日以内に守る
- 期日を過ぎるときは前もって報告しておく
- 集合時間を守る
大切なのは、
大なり小なり、決めた約束は守りつづけること
信じてもらうには、階段をあがるような
ひとつひとつの約束の積み重ねが重要です。
しかし、信じてもらえなくなるのはほんの一瞬。
「信」という漢字は「にんべんの人」と「言う」という文字から成り立っています。
相手の言っていることが、先入観なくうそではないと信じられるか。
そのためには階段をあがるように小さな約束を守ることを続けること。
信頼関係の築き方のコツのまとめ
さて、まずは信頼関係を築く上で大事なコツについて解説してきました。
- 単純接触効果を意識し、相手に心から関心をもつ
- 相手の予想を上回る成果を出す
- 話を聞くときは、傾聴、相手への主語の転換を心がける
- 相手を認める、認のいう漢字の意味を知る
- 相手信じる、信のいう漢字の意味を知る
信頼は楽して手に入りません。
しっかり活かしていきましょう。
信頼関係を築くコツがわかりましたが、どんなこともやはり準備によって左右され、信頼関係も同じです。
ここからは信頼関係を築く上で日ごろからしておきたい準備について解説していきます。
些細な差ですが、積み上げることで大きな差を生みますので、しっかり読んで実践しましょう。
ひとの悪口を言わない
当たり前ですが、本気で取り組み真剣な継続をしているひとは、
愚痴より先に知恵がでてきます
そのため、悪口を言っているひとは真剣さが足りなく、
「自分のこともどこかで言われてるかも」といった不信感につながるので注意してください。
嘘をついたりだましたりしない
これは当たり前ですが、
ひとに対して誠実に接し続ける
シンプルな話ですが、なかなかこれができずに信頼関係を作れないケースは多いです。
毎日、笑顔で挨拶と清潔な身だしなみ
単純な話ですが、
元気に笑顔で挨拶
をされて悪い気分のひとはいません。
また、清潔な身だしなみも相手に不快感を与えない上で非常に重要だと言えます。
さてこのように日々少しずつ、一歩一歩積み上げていく信頼関係ですが、
本当に些細な一瞬の過ちですべて崩れる可能性もあります。
どんなにコツコツ積み上げても、崩れるのは本当に一瞬です。
どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。
ウソはつかない
大きな嘘は中々つきませんが、
些細な嘘にも注意が必要
です。
自分を大きく見せるような言動であったり、ちょっとしたミスを隠したり。
小さな嘘は日常に潜んでいるので、日ごろから意識してください。
約束を破らない
これも些細はことでも注意してください。
集合時間に遅れるような些細なものでも、
積み重ねると信頼関係を著しく損ねます。
言ってることに一貫性を持たせる
仕事であるあるなのが、あっちとこっちで言ってることが違うというものです。
好かれたい、嫌われたくないといった気持ちでついついあまのじゃく、、、
なんてこともありますが、これが積み重なると
言ってること違うから信頼できないね
となるので注意してください。
職場で信頼関係が崩れると、以下のような状態がおきます
- 疑心暗鬼になって何も信じることができない
- 頭の中が心配で占領され、本来の思考ができなくなる
- 頼むことも頼まれることも不快に感じ、仕事そのものがつまらなくなる
はい。自分もそうでした。
それによる弊害が
仕事で成果を出せない
につながります。
自分が現場から総スカンを食らった6年前、
その状態を突破しようとアレコレを手を打ちもがきましたが、、、
ただただ悪化しました(笑)
階段をあがるように1歩1歩積み重ねる信頼でも、
落ちるときは一瞬。
そのあと再度積み上げるには、今まで以上の時間と努力が必要ですよね。
はい。そりゃそうですよね。
一度信頼を失っているのですから、
今まで以上の努力が必要になるわけです。
信頼ってそれくらい分厚い。
失った際は反省を改善と努力をし、環境を変えることも必要。
失った信頼は簡単には戻りません。
アレコレともがき続けて精神を傷つけ、苦しむくらいなら新しい1からの環境で再度挑戦すべき
です。
- 自分にとって→再チャレンジでき、新しいモチベーションで精神も回復
- 周りにとって→疑心暗鬼からの解放
- 組織にとって→無駄な時間を使わずに現状改善
できることを考えると、
無駄に無理をし続ける意味はない
です。
失敗はだれにでもあります。
だれだってそこからの再挑戦が可能なのですから。
いかがでしたでしょうか?
この記事は、1.5兆の一部上場企業でスピード出世、管理職をつとめているみやまが、
一度現場から総スカンを食らい信頼を失墜させながらも、不死鳥のように復活した中で
気づいた「信頼関係」について綴りました。
紐解いていくと難しい話でなく「人間くさい」部分が多いと思います。
人間関係に悩むかたが少しでも現状打破し、
人生が豊かになるお力添えができるなら幸いです。
信頼関係の築き方のコツのまとめ
- 単純接触効果を意識し、相手に心から関心をもつ
- 相手の予想を上回る成果を出す
- 話を聞くときは、「傾聴」「主語の転換」を心がける
- 相手を認める、「認」のいう漢字の意味を知る
- 相手信じる、「信」のいう漢字の意味を知る
信頼関係を築くために最初にやっておきたいこと
- ひとの悪口を言わない
- 嘘をついたりだましたりしない
- 毎日、笑顔で挨拶と清潔な身だしなみ
信頼関係を築くためにやってはいけないNG行動
- 嘘をつく、だます
- 約束を破る
- 言ってることが違う
信頼関係が崩れたら。意識したいマインド
- 失った際は反省を改善と努力をし、環境を変えることも必要
- 苦しむくらいなら新しい1からの環境で再度挑戦すべきです
職場、家庭、友人関係など、すべての基盤になるのは信頼関係です。
日ごろから学び、努力して築くことは人生を豊かにするのは間違いありません。
この記事を読まれた方の人生に少しでも参考になれば幸いです。